植物紋橘紋
海の彼方にあるとされた異世界・常世の国から持ち帰られた非時香菓。
源平藤橘に称される橘氏の代表紋であり、現在では使用家の多い十大紋のひとつ。
源平藤橘に称される橘氏の代表紋であり、現在では使用家の多い十大紋のひとつ。
-
代表紋
橘
-
ステータス
-
分布図
由来・解説
古事記に登場する不老不死の霊薬
橘は日本に古くから自生していた日本固有の柑橘類で、お菓子の源流・菓祖(かそ)ともいわれています。
『古事記』には垂仁天皇が多遲麻毛理(たじまもり)を海の彼方にあるとされた異世界・常世(とこよ)の国に遣わして、非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)と呼ばれる不老不死の霊薬を持ち帰らせたという話が記されています。その非時香菓が、多遲麻毛理の名前にちなんで「橘」と名付けられたといわれています。
橘の葉は竹や松と同じように常緑のため、その永遠性と実の美しさから、多くの人々に愛されました。中でも橘を寵愛したのが飛鳥時代・奈良時代を治めた元明天皇です。
現在、姓の代表的なものとして、「源平藤橘」と称されている源氏・平氏・藤原氏・橘氏ですが、その橘氏の始まりは、元明天皇が天武天皇の頃から永く女官として仕えてきた県犬養三千代(あがたのいぬかいのみちよ)に「橘宿禰(たちばなのすくね)」の氏姓を下賜したことから始まるといわれています。
また京都御所の紫宸殿(ししんでん)の前庭には、その葉と実が美しいことから、橘と梅(後に桜に変更)が共に植えられており、「左近の梅(桜)、右近の橘」と称されました。
文様としては平安時代には使用されており、次第に家紋として定着していきます。現在でも使用家が多く、十大紋のひとつになっています。
『古事記』には垂仁天皇が多遲麻毛理(たじまもり)を海の彼方にあるとされた異世界・常世(とこよ)の国に遣わして、非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)と呼ばれる不老不死の霊薬を持ち帰らせたという話が記されています。その非時香菓が、多遲麻毛理の名前にちなんで「橘」と名付けられたといわれています。
橘の葉は竹や松と同じように常緑のため、その永遠性と実の美しさから、多くの人々に愛されました。中でも橘を寵愛したのが飛鳥時代・奈良時代を治めた元明天皇です。
現在、姓の代表的なものとして、「源平藤橘」と称されている源氏・平氏・藤原氏・橘氏ですが、その橘氏の始まりは、元明天皇が天武天皇の頃から永く女官として仕えてきた県犬養三千代(あがたのいぬかいのみちよ)に「橘宿禰(たちばなのすくね)」の氏姓を下賜したことから始まるといわれています。
また京都御所の紫宸殿(ししんでん)の前庭には、その葉と実が美しいことから、橘と梅(後に桜に変更)が共に植えられており、「左近の梅(桜)、右近の橘」と称されました。
文様としては平安時代には使用されており、次第に家紋として定着していきます。現在でも使用家が多く、十大紋のひとつになっています。
橘紋武将
-
使用諸家
橘 薬師寺 小寺 武重 小倉 瀬戸 小野 米倉 赤井 井伊 貫名 etc -
主な有名人
小寺政職(1517年−1582年)【藤橘巴紋】
伊東玄朴(1801年−1871年)【三つ橘紋】
- 派生家紋数
- 約76種
- イメージカラー
- 橘色
- 検索ヒット数
- 5.1万件
- 家紋使用ランキング
- 9位