目結

文様・文字・図符紋目結紋

絞り染めから生まれた文様で、目を結ぶように連なることから「目結」と呼ばれる。
一族の絆を強く結び付けることを想起させ、尚武的な意義で家紋となる。
  • 代表紋

    隅立て四つ目

    隅立て四つ目

  • ステータス

    目結_ステータス
  • 分布図

    目結_分布

由来・解説

一族の絆を強く結び付ける紋

この文様は絞り染めから生まれた文様で、小さな四角形が均一的に連なるのが特徴です。
古来より世界各地で自然発生的に生まれたと文様と考えられており、日本では奈良時代に唐を経て伝来したといわれています。
元来は纐纈(こうけち)の名で呼ばれていましたが、目を結ぶように連なる文様として「目結」と呼ばれるようになりました。
また仔鹿の背の斑点のような模様にみえることから、江戸時代の頃には「鹿の子(かのこ)絞り」と呼ばれ、また田んぼに似ていることから「疋田(ひった)絞り」とも呼ばれました。
家紋としては、近江国の佐々木氏が用いたことで知られており、その多くが武具に意匠されました。
これは目が連なることから、一族の絆を強く結び付けることを想起させたと考えられています。平安時代後期の『散木奇歌集(さんぼくきかしゅう)』には次の歌が残されています。
「君が代を 神々いかに 守るらん 滋き目結の 数に任せて」
このようなことから尚武的な意義をもって用いられたと考えられています。
また「釘抜紋」とよく似た文様のため間違えられやすいのも特徴のひとつといえます。

目結紋武将

  • 使用諸家
    佐々木 椎屋 斎藤 亀井 京極 朽木 宗 本庄 能勢 吉野 高山 馬場 etc
  • 主な有名人
    佐々成政(1536年-1588年)【隅立て四つ目紋】
    京極高次(1563年-1609年)【平四つ目結紋】
派生家紋数
約82種
イメージカラー
朱色
検索ヒット数
363万件
家紋使用ランキング
10位

関連紋

主な派生紋

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