動物紋貝紋
古来よりその殻の美しさや保存性から、多種多様な用途で使用された。
紋章としては尚武的な意義で用いられる板谷貝や法螺貝の家紋が有名。
紋章としては尚武的な意義で用いられる板谷貝や法螺貝の家紋が有名。
-
代表紋
板谷貝
-
ステータス
-
分布図
由来・解説
多種多様な用途から生まれた紋
貝は古来より世界中で食用されると同時に、その殻の美しさや保存性から、貨幣や装飾品、日用品、玩具など多種多様な用途で使用されてきました。
日本では突起の目立つ貝を軒にぶら下げて魔除けとしたり、水字貝(すいじがい)のように、その名から火除けのまじないとしたりする民間信仰もあります。
また山中で修行をする修験者は法螺貝を魔除けに吹いており、戦国時代には合戦における戦陣の合図や戦意高揚のために、陣貝と呼ばれる法螺貝が用いられました。
家紋として使用されるのは、板谷貝や蛤が多いのが特徴です。
板谷貝はその貝殻が、武士の兜を後ろから見た姿に似ていることから尚武的な意義で用いられるようになり、蛤は対になっている殻以外とはぴったりと形が合わない性質から、夫婦和合の縁起物として用いられました。
他にも擬宝珠貝(ぎぼしくだまき)や栄螺(さざえ)などの巻き貝や、兜貝(うに)の殻を家紋としたものも存在しています。
法螺貝は楽器のため、家紋の分類上では器材紋ですが、こちらは戦国時代に合戦の合図や、戦意を高めるために用いられたため、尚武的な意義で家紋になったと考えられています。本書には登場しませんが、修験宗の聖護院の寺紋としても有名です。
日本では突起の目立つ貝を軒にぶら下げて魔除けとしたり、水字貝(すいじがい)のように、その名から火除けのまじないとしたりする民間信仰もあります。
また山中で修行をする修験者は法螺貝を魔除けに吹いており、戦国時代には合戦における戦陣の合図や戦意高揚のために、陣貝と呼ばれる法螺貝が用いられました。
家紋として使用されるのは、板谷貝や蛤が多いのが特徴です。
板谷貝はその貝殻が、武士の兜を後ろから見た姿に似ていることから尚武的な意義で用いられるようになり、蛤は対になっている殻以外とはぴったりと形が合わない性質から、夫婦和合の縁起物として用いられました。
他にも擬宝珠貝(ぎぼしくだまき)や栄螺(さざえ)などの巻き貝や、兜貝(うに)の殻を家紋としたものも存在しています。
法螺貝は楽器のため、家紋の分類上では器材紋ですが、こちらは戦国時代に合戦の合図や、戦意を高めるために用いられたため、尚武的な意義で家紋になったと考えられています。本書には登場しませんが、修験宗の聖護院の寺紋としても有名です。
貝紋武将
-
使用諸家
岩永 中埜 中野 安西 小勝 橋本 青木 石場 椿井 内藤 吉野 石井 etc -
主な有名人
岩永裕吉(1883年−1939年)【折敷に板谷貝紋】
- 派生家紋数
- 約46種
- イメージカラー
- 白濁色
- 検索ヒット数
- 611万件
- 家紋使用ランキング
- 76位