動物紋鹿角紋
古来より神の使いとして神聖視された鹿。
その勇ましい角を加工し、刀掛けや兜の前立てとしたことが紋章の始まり。
その勇ましい角を加工し、刀掛けや兜の前立てとしたことが紋章の始まり。
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代表紋
抱觡
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ステータス
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分布図
由来・解説
勇ましい鹿角に勝利を見出す
鹿は古来より神の使いとして神聖視されてきました。特に白鹿は長寿の象徴とされ、また鹿の「ろく」という発音が、「禄」に通じるため瑞祥の動物とされています。
奈良県の春日大社では、日本神話の雷神・建御雷神(たけみかづちのかみ)が白鹿に乗ってきたとされることから、鹿を神使としており、現在も神鹿として神社内で飼われています。鹿の角から作る薬は、鹿茸(ろくじょう)と呼ばれ、中国では三大妙薬のひとつであり、最高級漢方薬とされています。また鹿の角は、刀掛けとして加工されたり、敵を威嚇するために兜の前立てに用いられました。
家紋としては、信仰的意義や、尚武的な意義で使用されたと考えられます。しかし現在では鹿を描いた紋は稀少で、鹿の角を描いた鹿角紋が使用のほとんどを占めています。ただし「袋角(ふくろづの)紋」については、鹿ではなく牛の角の可能性もあります。
また鹿角紋にまつわる逸話としては、徳川家康の祖父・松平清康に仕えた近藤乗直(のりなお)が有名です。
清康と共に猟をした際に、乗直は鹿を一頭とらえ、その角を引き裂いたそうです。清康はその勇力を称え、以後「鹿角」を家紋とすべしと言葉を残したため、近藤氏には鹿角紋がよく使用されています。
奈良県の春日大社では、日本神話の雷神・建御雷神(たけみかづちのかみ)が白鹿に乗ってきたとされることから、鹿を神使としており、現在も神鹿として神社内で飼われています。鹿の角から作る薬は、鹿茸(ろくじょう)と呼ばれ、中国では三大妙薬のひとつであり、最高級漢方薬とされています。また鹿の角は、刀掛けとして加工されたり、敵を威嚇するために兜の前立てに用いられました。
家紋としては、信仰的意義や、尚武的な意義で使用されたと考えられます。しかし現在では鹿を描いた紋は稀少で、鹿の角を描いた鹿角紋が使用のほとんどを占めています。ただし「袋角(ふくろづの)紋」については、鹿ではなく牛の角の可能性もあります。
また鹿角紋にまつわる逸話としては、徳川家康の祖父・松平清康に仕えた近藤乗直(のりなお)が有名です。
清康と共に猟をした際に、乗直は鹿を一頭とらえ、その角を引き裂いたそうです。清康はその勇力を称え、以後「鹿角」を家紋とすべしと言葉を残したため、近藤氏には鹿角紋がよく使用されています。
鹿角紋武将
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使用諸家
近藤 賀茂 蔭山 杉山 梅 春日 角田 諏訪 青木 金子 渋谷 本庄 etc -
主な有名人
頼山陽(1780 年-1832 年)【四つ又抱鹿觡】
鷹見泉石(1785 年-1858 年)【抱鹿觡に楓紋】
- 派生家紋数
- 約35種
- イメージカラー
- 茶色
- 検索ヒット数
- 0.1万件
- 家紋使用ランキング
- 46位