動物紋鳩紋
軍神・八幡神の使者とされる鳩は武家に好まれ、尚武的意義で家紋としても用いられる。
紋章の「対い鳩」は軍神・八幡神の「八」の字を表している。
紋章の「対い鳩」は軍神・八幡神の「八」の字を表している。
-
代表紋
對ひ鳩
-
ステータス
-
分布図
由来・解説
平和の象徴ではなく「軍神の使者」
鳩は古くから人の近くに棲む鳥で、一万年から六千年前の新石器時代にはすでに飼育されていたそうです。
家紋に用いられる鳩は、ドバトと呼ばれるカワラバトとされてきましたが、近年の研究ではキジバトの可能性が高いことが判明しています。
鳩は日本では平安時代から神社などに群れで棲んでおり、軍神である八幡神の使者とされてきました。
そのため武家に非常に好まれ、『源平盛衰記』や『太平記』などの軍記物には、鳩が出陣に際して勝利を呼び込む瑞鳥として数多く記されています。
図案としては、向かい合った鳩を描いた「対(むか)い鳩」がほとんどを占めています。これは二羽の鳩を対に描くことで、軍神・八幡神の「八」の字を表し、その神威を内に取り込むためといわれています。また鳩紋は寄生木(やどりぎ)の古名である寓生(ほや)の紋と共に用いられることが多いのも特徴です。
現在、鳩は「平和の象徴」というイメージが強くありますので、「鳩=軍神の使者」というのは、少し違和感があるかもしれません。ただ、この「平和の象徴」は、旧約聖書の『創世記』「ノアの箱舟」の一説によるものであり、西洋的な価値観が入ってきた近代以降に広まったものです。
そのため家紋としては、やはり尚武的意義をもって用いられたといえます。
家紋に用いられる鳩は、ドバトと呼ばれるカワラバトとされてきましたが、近年の研究ではキジバトの可能性が高いことが判明しています。
鳩は日本では平安時代から神社などに群れで棲んでおり、軍神である八幡神の使者とされてきました。
そのため武家に非常に好まれ、『源平盛衰記』や『太平記』などの軍記物には、鳩が出陣に際して勝利を呼び込む瑞鳥として数多く記されています。
図案としては、向かい合った鳩を描いた「対(むか)い鳩」がほとんどを占めています。これは二羽の鳩を対に描くことで、軍神・八幡神の「八」の字を表し、その神威を内に取り込むためといわれています。また鳩紋は寄生木(やどりぎ)の古名である寓生(ほや)の紋と共に用いられることが多いのも特徴です。
現在、鳩は「平和の象徴」というイメージが強くありますので、「鳩=軍神の使者」というのは、少し違和感があるかもしれません。ただ、この「平和の象徴」は、旧約聖書の『創世記』「ノアの箱舟」の一説によるものであり、西洋的な価値観が入ってきた近代以降に広まったものです。
そのため家紋としては、やはり尚武的意義をもって用いられたといえます。
鳩紋武将
-
使用諸家
熊谷 高力 根岸 足助 小島 得能 位田 西村 木部 中川 万年 宮﨑 etc -
主な有名人
熊谷直実(1141年−1207年)【寓生に鳩紋】
- 派生家紋数
- 約30種
- イメージカラー
- 緑色・紫色
- 検索ヒット数
- 78.5万件
- 家紋使用ランキング
- 67位