器材・建造紋打板紋
鎌倉時代に禅宗とともに中国から伝えられた青銅・鉄製の打楽器で雲板とも呼ばれる。
写実的な紋章で、宗教的意義をもって甲斐を発祥とする家で用いられた。
写実的な紋章で、宗教的意義をもって甲斐を発祥とする家で用いられた。
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代表紋
打板
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ステータス
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分布図
由来・解説
武家に支持された禅宗の印
打板は鎌倉時代に禅宗とともに中国から伝えられた青銅・鉄製の打楽器で、雲板(うんぱん)とも呼ばれています。
これは仏教寺院、特に密教系や浄土系の寺院の釣鐘(半鐘)と同じような役割があり、禅宗の寺院では、庫裏(くり)や斎堂の前に掛け、起床や就寝、食事や法要、座禅などの合図として鳴らされました。
その形状は楕円形の銅板や鉄板の上部に、雲形の切込みを入れたもので、現在でも禅宗である曹洞宗・臨済宗・黄檗宗(おうばくしゅう)の寺院には吊るされています。初めて行く寺院でも、打板を確認することが出来れば、禅宗の寺院だということが分かります。
黄檗宗では開梛(かいぱん)と呼ばれる魚形のものが、打板と同じ役割として用いられています。この開梛は、時代が下るにつれて、曲げられ丸みのある形状となり、現在多くの寺院に使用される木魚となります。
家紋としては、その形状を写実的に模っており、雲形の渦と吊るすためのハート型の穴・猪目(いのめ)があり、左右対称のものが多いのが特徴です。主に宗教的意義をもって用いられたといわれています。
分布としては、甲斐の周辺に多く、山梨県や長野県などで見られますが、その使用は少ないともいえるでしょう。
これは仏教寺院、特に密教系や浄土系の寺院の釣鐘(半鐘)と同じような役割があり、禅宗の寺院では、庫裏(くり)や斎堂の前に掛け、起床や就寝、食事や法要、座禅などの合図として鳴らされました。
その形状は楕円形の銅板や鉄板の上部に、雲形の切込みを入れたもので、現在でも禅宗である曹洞宗・臨済宗・黄檗宗(おうばくしゅう)の寺院には吊るされています。初めて行く寺院でも、打板を確認することが出来れば、禅宗の寺院だということが分かります。
黄檗宗では開梛(かいぱん)と呼ばれる魚形のものが、打板と同じ役割として用いられています。この開梛は、時代が下るにつれて、曲げられ丸みのある形状となり、現在多くの寺院に使用される木魚となります。
家紋としては、その形状を写実的に模っており、雲形の渦と吊るすためのハート型の穴・猪目(いのめ)があり、左右対称のものが多いのが特徴です。主に宗教的意義をもって用いられたといわれています。
分布としては、甲斐の周辺に多く、山梨県や長野県などで見られますが、その使用は少ないともいえるでしょう。
打板紋武将
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使用諸家
安藤 小管 杉原 蔦木 松波 小宮山 飯田 田中 武川 etc - 財部彪(1867年−1949年)【丸に打板紋】
- 派生家紋数
- 約34種
- イメージカラー
- 青銅色
- 検索ヒット数
- 1230万件
- 家紋使用ランキング
- 79位