動物紋雁金紋
可愛らしい見た目に反し、勇猛果敢な武家に愛された紋。
織田信長配下の猛将で知られる戦国武将・柴田勝家が使用した。
織田信長配下の猛将で知られる戦国武将・柴田勝家が使用した。
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代表紋
結び雁金
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ステータス
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分布図
由来・解説
可愛らしい見た目に隠した勇ましさ
雁金は北極圏に繁殖地がある渡り鳥です。真雁と共に行動しますが、生息数は減少しており、特にヨーロッパでは絶滅の危険性が高いといわれています。真雁との違いは目の周りに、黄色のアイリングがあるところです。
中国の故事『十八史略(じゅうはっしりゃく)』には雁金にまつわる話があります。漢の使節としてモンゴルの遊牧騎馬民族・匈奴(きょうど)に赴いた蘇武(そぶ)は、匈奴の内紛に巻き込まれます。匈奴の王は蘇武の人物を見込み、家臣になるよう説得しますが、蘇武はこれを固辞し幽閉されてしまいます。十数年後、蘇武が生きていることを知った漢の皇帝は、雁金の脚に蘇武の手紙が結ばれていたという作り話で匈奴を騙し、蘇武を取り戻したというお話です。
この故事と群れて飛ぶ姿から、雁金は君臣の忠誠と絆の象徴となり紋章として使用されたといわれています。
他には先が二股に分かれた鏃で、内側に刃がある武器・雁股に由来するともいわれます。「雁金」という言葉が「雁股」をイメージさせたのでしょう。
また雁金紋は可愛らしいデザインではありますが、滋野氏族の代表紋として知られ、織田信長配下の猛将・柴田勝家や、日本一の兵として知られる真田家も、「六連銭紋」以前は雁金紋を使用しており、その見た目とは異なる勇猛さが隠されています。
中国の故事『十八史略(じゅうはっしりゃく)』には雁金にまつわる話があります。漢の使節としてモンゴルの遊牧騎馬民族・匈奴(きょうど)に赴いた蘇武(そぶ)は、匈奴の内紛に巻き込まれます。匈奴の王は蘇武の人物を見込み、家臣になるよう説得しますが、蘇武はこれを固辞し幽閉されてしまいます。十数年後、蘇武が生きていることを知った漢の皇帝は、雁金の脚に蘇武の手紙が結ばれていたという作り話で匈奴を騙し、蘇武を取り戻したというお話です。
この故事と群れて飛ぶ姿から、雁金は君臣の忠誠と絆の象徴となり紋章として使用されたといわれています。
他には先が二股に分かれた鏃で、内側に刃がある武器・雁股に由来するともいわれます。「雁金」という言葉が「雁股」をイメージさせたのでしょう。
また雁金紋は可愛らしいデザインではありますが、滋野氏族の代表紋として知られ、織田信長配下の猛将・柴田勝家や、日本一の兵として知られる真田家も、「六連銭紋」以前は雁金紋を使用しており、その見た目とは異なる勇猛さが隠されています。
雁金紋武将
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使用諸家
小串 安部 櫛置 進藤 井上 高宮 越智 真田 増山 高梨 浦野 柴田 etc -
主な有名人
柴田勝家(1522年−1583年)【二つ雁金紋】
平岩親吉(1542年−1612年)【丸に結び雁金紋】
- 派生家紋数
- 約52種
- イメージカラー
- 黄色
- 検索ヒット数
- 10.8万件
- 家紋使用ランキング
- 37位